屋根塗装の理想
旧塗膜を全面剥離
屋根塗装を7〜8年間隔で施すと30年で3、4回程再塗装した事になります。
3、4回塗ると塗膜は厚くなり塗膜剥離が起こりやすくなり問題ですが、
それ以前に製造時に塗装された塗膜は30年も経っている事です。塗膜
として有効ではない事になります。死んでいる塗膜の上に塗装しても、
その効果は半減してしまい簡単に塗膜剥離が起こるのです。塗装の基本
は素地に直接塗る事です。旧塗膜を全面剥離して塗装出来れば、この
問題もなく塗料のパフォーマンスもフルに発揮出来る訳ですが・・・
屋根塗装替えの現状
屋根塗装の前に全面剥離を実施すれば完全な屋根塗装工事となり、これ
以上の屋根塗装工事はない訳ですが、実際のところ全面剥離を実施して
屋根塗装をする塗装業者は、ほとんどいないのが実情です。全面剥離
には大変な手間がかかり大幅なコストアップにつながります。築30年も
経てば屋根下地の野地板等が結露で腐食し屋根がフカフカした状態に
なっている事も多く、下地の修理から屋根葺き替えとなる場合も少なく
ありません。結局、屋根塗装では旧塗膜に確実に密着させる事しか出来
ないのです。
最適な屋根用塗料
屋根用塗料に限らず塗料には多くの種類があり、大きく分類すると水性と
油性でトタン等の金属製屋根は、油性となりコロニアルは水性、油性と
屋根用塗料があります。トタンの場合、最初に錆止め塗料を塗装しますが
錆止め塗料にも種類があり、どの錆止め塗料でも良い訳ではありません。
現在、一番最適で多く使われているのがエポキシ樹脂錆止めです。密着性
に優れています。コロニアルやセメント瓦の場合はシーラーを塗りますが、
トタン同様、エポキシ樹脂のシーラーがあり硬化剤を混合する2液性で
強力です。上塗り塗料は、どのタイプの屋根でも2液性シリコン樹脂が
お勧めです。