DIY屋根塗装には
DIY塗装
塗装職人の塗装作業を見る限り、決して難しい作業には見えません。
自分で塗れると思えてくる程、簡単そうに見えます。ペンキを塗る
だけなら塗料の癖を覚えれば素人も職人も大差ありません。但し作業
時間は、塗装職人の2〜3倍かかるでしょう。塗装を軽視する方も多い
ですが塗装は素材の寿命を延ばす重要な役割を持ち、しかも仕上工程
となるので実際はシビアで奥深い作業となります。そのシビアで奥深い
作業にプラスして屋根塗装は高所作業になるので転落等にも注意が必要
です。
屋根用塗料
塗料には日曜大工向け(家庭用)と塗装職人が使う業務用とあります。
DIY店等で販売されているのは日曜大工向け塗料が大半です。日曜大工
向け塗料は素人が塗る事が前提なため作業性の良さを重視しているので
業務用塗料に比べると若干の性能差はあるようです。業務用塗料には
強溶剤系の塗料臭の強い物もあり、塗料の乾燥時間も大変早く扱いに
慣れた職人にしか塗るのは困難な塗料もあります。業務用塗料を使用
したい場合は通常の塗料用シンナーで希釈出来る弱溶剤系塗料を選んだ
方が無難でしょう。
塗料の付着性
塗装施行から5年程経つと塗膜は艶もなくなり色褪せてきます。触ると
手に粉状のものが付くチョーキング現象が起きていると思います。
塗料の付着性を向上させるためにはチョーキングの粉を除去しなくては
なりません。この除去作業を怠ると塗料の付着性は著しく低下します。
旧塗膜と新塗膜の間に粉の層が出来てしまうので旧塗膜に直接付着せずに
チョーキングの粉の上に塗料がのせてあるだけな訳です。チョーキングの
粉を除去するにはサンドペーパーで研き落とすしか方法がありません。
研いだ粉も綺麗に清掃し、よく絞った雑巾等で拭きあげます。
研いた旧塗膜を触って粉が付かなければ塗料が付着しやすい下地が
出来た事になります。